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多くの方々が
当院の治療を受けられています。
PRP-FD注射24,200症例突破※
※当グループ調べ(2015年11月〜2024年9月)
PRP療法とは
指を切ったり転んでひざを擦りむいたりして出血すると、血液はかさぶたになって自然に止まり、しばらくすれば傷も治ります。
この自然治癒は血小板という血液細胞が作用して起こるものです。血小板は傷を負った患部に集まって、成長因子を放出します。成長因子とは細胞を増やす指令を出す物質で、これによって組織の修復を促し、痛みの原因である炎症を抑えます。
PRP療法は血小板が持つこうした働きを利用し、関節内の傷んだ組織の修復能力を一時的に高め、痛みや関節機能の改善を後押しする治療法です[1]。
PRP-FD注射とは
PRP-FDとは、自然治癒の作用を持つ血小板が濃縮されたPRP(多血小板血漿)をさらに高濃度にしたもので、傷の修復に働く成長因子が、一般的なPRP療法の2倍以上含まれています[2]。
治療効果としては、ひざ関節内や靭帯などに注射で投与することで自己修復能力を一時的に高め、痛みや機能の改善を図ることができます。当院では、ヒアルロン酸注射で改善が得られない変形性ひざ関節症の患者さまへの効果も確認済です[3][4]。また、自分の血液成分なので、拒絶反応やアレルギー反応などのリスクが少ないことも特長です。
- PRP-FD注射の治療提供について
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PRP-FD注射の注入物の加工については、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省の特定細胞加工物製造許可を取得した施設に委託しています。そのため一定の環境下において品質の維持された治療をご提供することが可能です。
PRP療法の作用と効果
PRP療法で投与する成長因子とは、細胞分裂を活性化するタンパク質の総称です。なかでも血液中に含まれる血小板由来の様々な成長因子からは次のような作用が得られます[5]。
- 細胞分裂で一次的に自己修復能力が向上
- 組織の修復に働く細胞を呼び寄せる
- 骨や血管の新生に必要なコラーゲンを産生
PRP-FD注射では、血小板由来の成長因子を大量に活性化した状態で直接ひざ関節内に送り込めるため、関節炎などでダメージを追った組織の修復促進が図られ、早期の痛み改善が期待できます。
- PRP-FDに含まれる成長因子とその働き
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- TGF-β
- ・損傷した組織や筋細胞の修復と調整
・コラーゲンの生成
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- PDGFa-b
- ・組織の修復に関わる細胞分裂を促進
・コラーゲンの生成
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- VEGF
- ・血管や炎症を調整する細胞を増加
・血管形成にも関与
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- bFGF/EGF
- ・軟骨細胞や骨芽細胞の増加促進
・骨や血管の再構築を促進
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- CTGF
- ・軟骨の修復や線維化を促進
・血小板の付着が優位な状態を作る
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こんな方におすすめ
- 現在の治療法でひざの痛みが改善しない方
- 入院・手術なしでひざの痛みを治療したい方
- 治療の安全性やリスクが気になる方
- 慢性化したひざの痛みを治したい方
- できるだけ長い治療効果を希望される方
当院のPRP療法は、変形性ひざ関節症でヒアルロン酸注射などの保存療法が効かず、手術以外の治療法をお探しの患者さまに多くご利用いただいております。PRP療法は、スポーツ障害や外傷による痛みの治療にも用いられる治療法です。半月板損傷・軟骨損傷・靭帯損傷などの痛みにお困りの方もお気軽にご相談ください。
治療の特長
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効果の持続性が高い
ひざ関節内にPRP-FDを注入することで、成長因子が傷の修復を促します。関節内の状態を整えるので、長期的な作用が期待できます。
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副作用のリスクが少ない
PRP-FD注射は、100%自己血液を利用します。そのため、アレルギー反応や拒否反応などのリスクが少ない治療法です。
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手術や入院が不要
採血と注射だけなので、手術や入院は不要。低侵襲ということから、ブランクを避けたいプロのスポーツ選手も受けている治療です。
治療の適性チェック
PRP療法に興味があるけど、適応かどうかわからない。そのような方は、まずこちらのチェック項目を確認してください。
(※こちらのチェック項目はあくまで目安です。実際の治療の適応については、クリニックで検査・診察をしたうえで、整形外科専門医が判断いたします)
以下の項目が1つでも当てはまる方は、
なるべく早く受診されることをお勧めします。
- 医者から人工関節置換術を受けるよう勧められた
- 5年以上痛みがある
- ヒアルロン酸注射を受けたが効果が持続しない
- 痛みのために、外出を控えてしまう
- 寝返りのとき、痛みで目が覚める
以下の項目が1つでも当てはまる方は、
予防のための受診をお勧めします。
- 階段の上り下りが辛い
- 小走りができない
- 膝を動かすとツッパリ感がある
- 膝を曲げるとゴリゴリ音がする
- よく膝に水がたまる
以下の項目が当てはまる方は、
「いざ」という時のためPRP-FD注射について知っておいて下さい。
- 運動をほとんどしない
- 若いころより体重が増えた
- 膝を酷使するスポーツや仕事をしている
- 新しい治療法に興味がある
- 高齢になっても自分の足で自由に歩きたい
PRP療法の治療実績
ひざ関節症クリニックグループではこれまで、主に変形性ひざ関節症の痛みに対して、多血小板血漿を注入するPRP療法や高濃度の成長因子を投与するPRP-FD注射を行ってきました。2015年11月〜2024年9月までで24,200例以上の治療実績があります。うち6ヵ月以上経過した135人の症例データを集計したところ、痛みや運動機能、生活の質など様々な項目を数値化するKOOSという治療評価基準において、改善の持続が確認できました。これまで重篤な副作用は認められておらず、安全性と効果の面から見ても有益な治療法と考えています。
また、PRP療法とPRP-FD注射の比較調査では、後者で痛みに対するより高い改善が見られました。これらの治療結果は、第18回日本再生医療学会総会でも報告している内容です。
治療の流れ
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- 受診のご予約
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混雑や待ち時間を無くしたスムーズなご案内のため、当院は完全予約制となっています。
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- 検査/診察
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ご予約いただいた日時にご来院ください。
まず検査を受けていただき、その結果を元に医師が診察します。検査
- ○MRI検査を受けていてだきます。
- ○再生医療の効果がどの程度期待できるかは、膝のご状態によって大きく変わります。
- ○膝の内部の状態を確認し、PRP-FD注射の効果が期待できるかどうかの判断材料にします。(詳細はMRIひざ即日診断をご覧ください)
- ※すでに膝のMRI画像をお持ちの場合は、検査を省略することもできます。
診察
- ○現在のひざのご状態、過去の治療歴を詳しく伺います。
- ○伺ったお話や触診で得た情報、MRI画像を総合的に判断し、PRP-FD注射の効果が期待できるかどうかを医師からご説明致します。
- ○適応が確認された際には、本治療に伴う注意点をご説明します。
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- 採血
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PRP-FD注射の適応があり、治療にご納得いただけた場合は50mL程度採血させていただきます。
治療を受けるかどうか迷われた場合は、一旦持ち帰ってご検討いただくことも可能です。
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- 血液検査/加工
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厚生労働省から許可を得ている血液加工センターで採取した血液をチェックし、問題がなければPRP-FDを生成していきます(所要期間は3週間程度)
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- 治療
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再度ご来院いただき、加工したPRP-FDを関節や腱に注入します。
安全性と注意点
安全性
PRP療法については、ヒアルロン酸や生理食塩水の投与と比べても、有害事象のリスクは上昇しないという調査報告があります[6]。PRP-FD注射でも、関節内の感染、血栓、敗血症、アレルギー反応、関節内出血といったものが可能性としては考えられますが、当グループの治療においては確認されておりません。また、PRP療法では治療部位に反応痛が生じますが、無細胞化されたPRP-FD注射ではほぼありません。
治療後の注意点
①治療当日
PRP-FD注射を行った当日の入浴は控え、シャワー浴にしてください。翌日から入浴可能ですが、長湯は2〜3日ほど避けるようにしましょう。
②治療翌日~3日目
運動は避けましょう。治療部位に腫れ等がなければ再開可能です。
③治療3カ月頃まで
ひざに過度な負担をかけないようにしましょう。長時間の歩行や、階段昇降は極力避けてください。
PRP-FD注射にかかる費用
PRP-FD注射の費用については、料金ページにてご案内しております。また、当院の治療は自由診療になりますが、医療費控除制度が適応される場合があります。併せて内容をご確認ください。
よくある質問
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PRPとPRP-FDはどちらの方が効果が高いですか?
どちらがより効果が高いかについては、まだはっきりとした結論が出ていません。
PRPとPRP-FDの効果については、注入する部位によって適性が異なるという見方もあります。
当グループの調査では、変形性膝関節症などの関節内の疾患に対しては、PRP療法よりもPRP-FDのほうが痛みの改善度合いが高いという結果が見られており、このことは日本再生医療学会でも報告しました(図)。
また、PRPの抽出は各クリニックに作成機器を備えて行うことが多いのですが、PRP-FDの加工は厚労省の認可を受けた特定の施設で行われます。このため、PRP-FDの方が品質のばらつきが少ないとも言われています。
※PRPとPRP-FDの違いについては下記で詳しくご紹介しています。
▷コラム「PRP療法が膝の痛みに果たす役割とは? 」 -
PRP-FD注射後、すぐに効果は出ますか?
効果が出るまでは一定の期間がございます。治療の効果を実感いただけるまでの期間は、平均で3~4カ月程度です。早ければ2週間~1カ月程度で、痛みの軽減を実感される方もいらっしゃいます。PRP-FD注射は即効性はなく、徐々に痛みが軽くなっていくという治療です。治療後すぐに効果が出ないから失敗だった、というわけではありませんので、ご安心ください。
参考
- [1] ∧Hesham El‐Sharkawy, et al. Platelet‐Rich Plasma: Growth Factors and Pro‐ and Anti‐Inflammatory Properties. Journal of Periodontology; Volume78, Issue4, p661-669. 2007.
- [2] ∧J Araki, et al. Optimized preparation method of platelet-concentrated plasma and noncoagulating platelet-derived factor concentrates: maximization of platelet concentration and removal of fibrinogen. Tissue Eng Part C Methods. 2012 Mar;18(3):176-85.
- [3] ∧白田智彦ほか 変形性膝関節症に対し再生医療として施行した自己血由来PRPを用いたPFC-FD(platelet-derived factor concentrate freeze dry)治療の臨床成績第32回日本整形外科学会基礎学術集会(パネルディスカッション) 2017
- [4] ∧横田直正ほか 変形性膝関節症に対するplatelet-derived factor concentrate (PFC)とPRP関節内注射療法の臨床比較研究第18回再生医療学会総会2019
- [5] ∧青戸克哉ほかPlatelet-rich plasma療法の基礎 整・災害(57): 965-970; 2014.
- [6] ∧Dai WL, et al. Efficacy of Platelet-Rich Plasma in the Treatment of Knee Osteoarthritis: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Arthroscopy. 2017 Mar;33(3):659-670. 2016.
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