膝裏が痛くなる「ベーカー嚢腫」原因と治療法は?

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

数ヶ月前から膝の裏が痛くなり地元の整形外科に受診したところ、外側性半月板損傷と言われ手術と言われました。セカンドオピニオンを受けた結果、外側性半月板損傷では無く膝の裏に腫瘍がある事が分かり、その影響と言われました。今のところ手術は無くリハビリと言われましたが、日常生活が上手く行かず(正座は出来無い座る立つ事に時間がかかる)困っています。リハビリは毎日やっていますがいっこうに良くなりません。返って悪くなっています。どうしたら良いのか分かりません。

まず、痛みの原因が何かということでお返事の内容が変わってきます。

外側半月板損傷による痛みとすればヒアルロン酸など関節内注射とリハビリをしながら様子を見るか、手術でクリーニング(部分切除)するという治療方法が考えられます。

原因が膝の裏の腫瘍である場合、それが何かにより治療は大きく変わりますが、最も多いのがベーカー嚢腫です。


《ベーカー嚢腫とは》


関節には、摩擦を減らし滑らかに動かすために、滑液包と呼ばれる小さな袋状の物が存在します。関節内に何らかの要因で炎症が起き、必要以上に関節液が分泌され、これが膝の裏にある滑液包内に溜まってしまうことで起こる症状です。


《ベーカー嚢腫の治療法》


大きさが小さく、日常生活に支障がない場合は経過観察でも問題ありませんが、可動域制限や痛みなどがある場合は、針を刺して水を抜く「穿刺」という治療を行います。


《ベーカー嚢腫の原因》


ただし、炎症の原因の治療も併せて行わなければ、上記の治療を行っても膝の裏の痛みを繰り返すことがあります。原因として考えられるのは、以下のような疾患や状態です。

・関節リウマチ
・痛風
・変形性膝関節症
・ランニングなどのスポーツによる膝の酷使
・体重増加
など

特に変形性膝関節症は、60歳以上の女性の50%以上が発症していると言われ、誰にでも起こりうる疾患です。変形性膝関節症とは、ひざ関節の軟骨が擦り減ったために、痛みや歩行障害を来す疾患で、適切な治療を早期に行わないと、どんどん関節の変形が進行してしまい、末期になると人工関節手術を検討していくことになります。

※ベーカー脳腫についてはこちらでも詳しくご紹介しています。↓
【コラム】ひざの裏が痛くなるのはなぜ? 医師が教える原因と対処法


いずれにせよ、きちんとした診断のもとに、早期治療をされた方が良いと思います。当院ではMRI検査と専門医の診断を一緒に受けられるMRIひざ即日診断をご用意しており、専門医が膝の状態を詳細に確認したうえで、治療の適応を診断いたします。

ベーカー嚢胞がどんな風に診断されるのか、動画で具体的にお示ししますので、よろしければご覧ください。

<MRI画像診断(ベーカー嚢胞)>


ご自分の膝の状態がどうなっているのか詳しく知りたい、という方はぜひ一度当院へご相談ください。

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