大阪発、医療最前線レポート①
中之島クロスが目指す医療、
活寿会が目指す
バイオセラピーとは
開催:2024.11.02
場所:コングレスクエア大阪中之島
公開日:2024.11.28
大阪発医療最前線レポート第1回セミナー「中之島クロスが目指す医療、活寿会が目指すバイオセラピーとは」が11月2日、中之島クロス(大阪市北区中之島)で開かれました。シニアのための生活の窓口「毎日新聞たのシニア」主催で、今年10月、活寿会記念クリニックなどの最先端医療施設が入る中之島クロスの開業を契機に開催されたセミナーです。当日の講演の内容をレポートします。
講師
中村 憲正 氏大阪保健医療大学教授
医師、博士(医学)
バイオセラピー(再生医療)による変形性膝関節症の治療
第1回目のテーマは、膝の軟骨が壊れ、痛みがでる「変形性膝関節症」。加齢現象によって起こり、減量、理学療法、薬物療法、バイオセラピー、そして手術など多面的なアプローチによって、特に高齢者の生活の質をあげ健康寿命の延伸を図ることができます。
このセミナーでは「バイオセラピーによる変形性膝関節症治療の可能性」と題して中村憲正・大阪保健医療大学教授が講演しました。「関節疾患は、健康寿命を損なう原因として多くあげられており、介護が必要になった原因として要支援者のトップを占めている」と現状を説明し、「痛みの原因は、軟骨のすり減りで、変形性関節症は主に40代から発症しています。健康保険が適用される治療法には、ヒアルロン酸の注入などの保存療法と、高度な障害がある人を対象にした人工関節置換などの手術療法があります。
このほか、その中間の新しい治療法としてバイオセラピー(自由診療)がいま手術を避けたい方を中心に広がっています。血液の成分や幹細胞を活用した細胞治療で、優れた症状の改善が確認されています」とバイオセラピーについて紹介。最後に「人工関節手術を避けるためにできることはたくさんあります。専門医がいる施設で、できるだけ早期の受診をしてほしい」と強調しました。
その後、中村教授と大林一樹氏(活寿会記念クリニック)によるパネルトークが行われ、膝関節症などで悩む参加者からの発言が相次ぎました。
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第1回
中之島クロスが目指す医療、活寿会が目指すバイオセラピーとは
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第2回
健康寿命を延ばし、心豊かに健やかに生きるために~認知症と膝関節編~
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第3回
いつまでも自分の足で歩くことの大切さ(仮)
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第4回
フレイルと膝関節症(仮)
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第5回
中之島クロスと再生医療の未来像(仮)
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