大阪発、医療最前線レポート②
健康寿命を延ばし、
心豊かに健やかに生きるために
~認知症対策、膝関節対策~
開催:2024.12.07
場所:コングレスクエア大阪中之島
公開日:2025.01.30
大阪発医療最前線レポート第2回セミナー「健康寿命を延ばし、心豊かに健やかに生きるために~認知症対策、膝関節対策~」が12月7日、中之島クロス(大阪市北区中之島)で開かれました。本セミナーは、シニアのための生活の窓口「毎日新聞たのシニア」主催で、今年10月、活寿会記念クリニックなどの最先端医療施設が入る中之島クロスの開業を契機に開催されたものです。当日の講演の内容をお伝えします。
講師
山川 雅之 氏セルソース株式会社
取締役会長
いつまでも自分の足で歩くために~健康寿命のキーは膝関節にあり~
セミナー第一部では、認知症予防財団講師の椎原洋氏が「自分史づくりで認知症予防」と題して「思い出ノート」(同財団監修)を活用して人生を回想する楽しさを紹介し、積極的に外出して社会とのつながりを持つことの大切さを語りかけました。認知症予防には散歩が効果的とされているが、膝関節などの痛みがあれば、外出できず、自宅に閉じこもりがちになってしまう人も多いのです。
膝関節治療で、心豊かに健やかに生きる
そして第二部のパネルトークでは、再生医療の分野で膝関節疾患の治療に挑んでいる医師で、バイオベンチャー「セルソース」取締役会長の山川雅之氏が、最再生医療の現状を紹介しました。
「変形性膝関節症の治療法として薬物療法と人工関節手術の中間に位置する治療が注目を浴びていす。患者さん自身の血液から採取した血小板を濃縮したものには活性の高い成長因子が多く含まれ、傷ついた組織の修復を促します。採血から加工までに時間が必要ですが、膝への注射後はそのまま帰宅可能で、日帰りですみます。すでに3万7千例(※)を超える治療実績があり、一定の効果が出ています。私たちは『手術を受けずに膝の痛みを取りたい』という患者さんの願いに応えるために創業しました」と説明。
この治療法は保険が適用されない自由診療ですが、山川氏は「生活者自身が自分の身を守るため、あるいはより生き生きした人生を送るために、医療に投資をするという考え方が今後の日本では必要になってきます」と語っています。
その後、具体的な治療手順や費用などをめぐって、会場からの質問が相次ぎました。
※2015年3月~2024年12月
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第1回
中之島クロスが目指す医療、活寿会が目指すバイオセラピーとは
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第2回
健康寿命を延ばし、心豊かに健やかに生きるために~認知症対策、膝関節対策~
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第3回
アスリートを支える再生医療は、どのように社会に貢献できるのか~人々のQOLを向上する再生医療技術とは~
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第4回
フレイルと膝関節症(仮)
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第5回
中之島クロスと再生医療の未来像(仮)


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