大阪発、医療最前線レポート③

アスリートを支える再生医療は、
どのように社会に貢献できるのか

開催:2025.1.11

場所:コングレスクエア大阪中之島

公開日:2025.02.27

セミナー写真

大阪発医療最前線レポート第3回セミナー「アスリートを支える再生医療は、どのように社会に貢献できるのか~人々のQOLを向上する再生医療技術とは~」が1月11日、中之島クロス(大阪市北区中之島)で開かれました。
今回は、新年の箱根駅伝で大会新記録を更新し、2年連続8回目の総合優勝を果たした特別ゲスト、青山学院大学陸上競技部の原晋監督を囲み、中村憲正・大阪保健医療大学教授(スポーツ整形外科)、セルソース取締役会長の山川雅之氏によるトークデスカッションが行われました。

原 晋

トークゲスト

原 晋 氏青山学院大学陸上競技部
監督

中村 正憲

トークゲスト

中村 正憲 氏大阪保健医療大学教授
医師、博士(医学)

山川 雅之

トークゲスト

山川 雅之 氏セルソース株式会社
取締役会長

アスリートを支える再生医療

原監督は「陸上競技は、道具によって差がつく種目ではなく、体のコンディション作りが一番重要です。大会に合わせて選手の体調を管理し、その能力の半歩先を目標設定して練習を重ねています。同時に最新の再生医療と連携することで選手の故障を予防しています」と指導法を紹介しました。
同陸上競技部を4年前から会社をあげてサポートしている山川氏は「青学陸上競技部の寮を訪問し、選手のコンディション確認のための血液検査、エコーを使った膝健診、インフルエンザのワクチン提供なども行い、けがの治療としてPRP療法の薬剤を膝に注射します。選手は一度故障すると、復帰するのに時間がかかります。選手生命にもかかわるだけにできるだけ早く回復させてあげたい」と語りました。

セミナーの様子

青山学院大学が採用した
再生医療とは

PRPは、患者自身から採取した血液の血小板を濃縮したもので、活性の高い成長因子が多くふくまれて、炎症を起こした部位や傷ついた組織の修復を促す治療剤です。原監督も「私は2年ほど前の夏合宿で、膝関節が痛み、歩くのも立ち上がるのも大変でした。最終的にPRP治療法を受けると、改善しました。駅伝を走る選手たちにもその治療法でサポートしていただいています」と自らの体験を披露されました。
中村教授は「この治療法は、ステロイドホルモンに匹敵する強い抗炎症効果を持ちながら、副作用が出現しにくいという特徴があります。自分の血液の成分を使っているので、ドーピングの対象にもなりません。そのために、疼痛の緩和、傷の修復の速度を上げるために幅広くスポーツ選手が取り入れています。アスリートに限らず一般の人もこの治療法を受けられますが保険外診療になります。膝に違和感を感じたら専門医を受診されることをお勧めします」と語りかけた。

一般ランナーは
まずストレッチを入念に

会場の参加者からの「一般市民のランナーが気をつけるべき点は?」との質問には、原監督と中村教授から「一般の方はストレッチが足りません。まずはウォーミングアップ(ストレッチ)を念入りに行うこと。いきなり走り出し、運動すれば膝を傷つける原因になります。年を重ねると、以前のようには走れなくなるので無理をしないでください」とのアドバイスがありました。

その後、「活寿会が中之島クロスで提供する医療サービス」についての説明があり、参加者から変形性関節症などの治療法や費用などをめぐって質問が相次ぎました。

効かなかったら、どうしよう・・・

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